関節リウマチ原因

 
関節リウマチの治療と言えば、昔はその痛みを抑えるだけというものでしたが、今では進行を抑える治療法がたくさん出てきています。その方法として挙げられるのが、
 

  • 薬物療法
  • リハビリテーション
  • 手術

 

の3つです。関節リウマチのイメージには、手足、特に指の関節が変形してしまう、最悪は寝たきりになってしまう、というものが強いですが、そうではありません。
 

関節リウマチを患っている人でも、日常生活に支障をきたしていない人や関節の変形が全くない人もいらっしゃいます。
 

それにはまず早期発見と早期治療を行うことが大切です。では詳しい治療方法を見ていきましょう。
 

関節リウマチに用いられる治療方法 薬物療法

関節リウマチに使われる薬剤を大きく分けると、「抗炎症剤」「抗リウマチ剤」「生物学的製剤」の3つです。
 

抗炎症剤

炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。その中でも関節リウマチに使われるのが「非ステロイド性抗炎症剤」と「ステロイド性抗炎症剤」です。
 

非ステロイド性抗炎症剤

プロスタグランジンという炎症を起こす物質の生成を抑える働きがあります。炎症や痛みを抑える作用、解熱作用があります。
 

薬によっては喘息を持っている人には使用できませんので、注意してください。
 

ステロイド性抗炎症剤

こちらもプロスタグランジンの生成を抑えます。炎症だけでなく免疫の働きを抑える作用もあります。副腎皮質ホルモンを人工的に合成したもので、効果は高いですがその分副作用も強くなっています。
 

効果も一時的で、使用をやめると前の症状よりも悪化してしまう事があります。ステロイド性抗炎症剤を使う場合は、かなりの注意が必要です。
 

抗リウマチ剤

免疫異常を改善し、リウマチの進行を抑える効果があります。抗リウマチ剤にもいくつか種類があり、一般的に使われるのが「免疫調整剤」と「免疫用製剤」です。
 

免疫調整剤

関節リウマチの主な原因である免疫異常を改善します。即効性はなく、2~3か月ほどで効果があらわれますので、長期の使用が必要となります。
 

副作用がありその現れ方も個人差も激しい薬剤ですので、様子を見ながら他の薬に変更したり、免疫抑制剤に変更したりしていきます。
 

免疫抑制剤

白血球やリンパ球が作られないようにすることで免疫の働きを抑制します。副作用が出やすいのが難点です。
 

その副作用も重たいものが多いので、重度の関節リウマチや進行が早い場合にのみ使われることが多い薬剤です。使用の際も少しの量を、様子を見ながら使っていきます。
 

生物学的製剤

炎症を起こしたり、関節を破壊してしまったりする物質、サイトカンの働きを抑える作用があります。炎症を抑える作用が高いので、関節の痛みを和らげてくれます。
 

また腫れを抑える効果もあるので、関節の破壊も防いでくれるのです。免疫抑制作用がとても高いので、薬を使用している期間は肺炎や結核などの感染症に注意しなければいけません。
 

リハビリテーション

リハビリテーションにもいくつかの方法があります。関節リウマチの症状がひどい部分や症状によって、その方法が変わってきます。
 

運動療法

関節周りは動かしていないと、固まってしまったり筋肉が衰えてしまったりして、余計に痛みが増してしまいます。簡単な筋トレやストレッチを行うようにしましょう。
 

動かすのがつらいという方は、温水プールでの歩行やストレッチであれば負担が少ないのでおススメです。
 

しかし痛みが生じる場合は、専門の医師や理学療法士などと一緒に行うか、指示をしてもらってくださいね。
 

物理療法

電気や熱、超音波などの刺激によって血の巡りを良くし、痛みを和らげます。
 

作業療法

作業療法士の指導を受けながら、編み物や手芸、ちぎり絵、籐細工、書道、点字、ワープロ・パソコン、料理など、細かな作業を通して手や指先の動きを回復できるようにします。
引用:腰痛い.COM

手や指の症状改善を目的としています。この方法は楽しみながら行えるのが特徴です。
 

家で一人で行うのも良いですが、みんなと集まりながら行うことで身体だけでなく心のケアにもつながります。
 

装具療法

関節の負担を減らすためや関節の変形を防ぐため、そして正しい位置にするために、装着します。痛みのある部分につけることで、炎症部分が固定されるので痛みが和らぎます。
 

さまざまな装具があるので、自分に合ったものを医師と相談しながら見つけていきましょう。
 

ずっと同じものを付けているのではなく、改善すればその症状に合ったものをその都度変更していくことが重要なのです。
 

手術

関節リウマチの症状がひどくなってきたら、手術をする必要が出てきます。手術にもさまざまなものがありますので、関節リウマチで行われる一般的な手術をご紹介します。
 

滑膜切除術

長期にわたり炎症が続いている滑膜を取り除き、痛みや全身の炎症をおさえる効果が期待できます。主に関節リウマチに行われる手術です。関節の破壊が少ない時期に行う方が効果的と言われています。 
引用:関節が痛い

膝関節の痛みを取る場合に行われることが多い手術法です。5㎜くらいのカメラを関節に入れて、中の様子を見ながら行います。
 

別の穴から滑膜を取り除くシェーバーのようなものを入れて、削ぎ取っていきます。
 

手術時間は1時間ほどで、傷も1.5~2センチくらいのものが4か所に出来る程度なので。比較的簡単な手術です。
 

人工関節置換術

変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死、骨折などにより変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工股関節に入れ替えることで痛みがなくなり、短縮した下肢を1-2㎝程度長くすることが可能で、歩行能力が改善されます。
引用:関節が痛い

股関節の痛みがひどい場合に行われることが多い手術法です。人工股関節に使う素材は、年齢や骨の状態、質によって判断されます。
 

骨セメントというものもありそれを使う場合は、骨自体に固定します。手術の時間は約2~3時間ほどです。
 

手術後2~3日は車いすでの移動、4~5日ほどで歩行練習、そして1か月ほどで退院となることがほとんどです。20年経つと再発する確率は60%ですが、再手術をすることで元に戻ります。
 

頸椎固定術

頸椎で炎症がおき亜脱臼や脱臼により神経が圧迫されると麻痺が生ずる。このずれを戻して頸椎を固定する手術。
引用:アゼガミ治療室  

関節リウマチを患うと、頸椎にも炎症が出てしまう場合があります。放置してしまうと、呼吸困難など命に関わることもあるのです。この手術はかなりの技術と経験が必要です。
 

おわりに

関節リウマチの治療と言ってもいろいろな方法があります。まずは薬やリハビリテーションで様子を見て、それでも改善されなかったり悪化してしまったりした場合は、手術という判断もあります。
 

どのような治療を行っていくかはお医者様の判断によりますので、密に相談をしながら治療に臨みましょう。