坐骨神経痛症状

 
40代を超えると、『腰が痛い』」『膝が痛い』という声があちらこちらから聞こえます。それらは坐骨神経痛と診断されるのですが、痛みや症状の現れ方はひとそれぞれです。
 

また『歳だからしょうがない』と放っておいていいのでしょうか。どんな症状があるのか、何が原因なのか知りたいですよね。そんな疑問にお答えします。

坐骨ってどこにあるの?

「坐(すわる)」の文字通り、座るとよくわかります。座った時、お尻の下に両手を当ててみて下さい。大きな骨が左右にあります。
 

これが「座骨」です。意外と大きいですよね。かなりポッチャリな人はわかりにくいといいますが、その場合は左右にお尻を揺らしてみて下さい。なんとかわかるはずです。

坐骨神経痛って何?

坐骨から出ている神経を「坐骨神経」といいます。この神経が、何らかの障害を受けることで痛みやしびれなどの症状が出ることを「坐骨神経痛」と言います。坐骨神経痛は病名ではなく、病気の症状の一つです。
 

この神経は、腰からお尻、さらに太ももを通り足先まで伸びている非常に長い神経です。長さにすると1メートル以上もあり、太さも人体最大で、ペン軸ほどの太さがあります。
 

坐骨神経は皮膚に近い場所を通っているので、圧迫による影響が大きいのも特徴です。

坐骨神経痛の原因は?

坐骨神経痛が起こる原因は何でしょうか。実は坐骨神経痛を訴えても、原因がわかるのはほんの15%ほどです。
 

ハッキリわかるのは、「腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア」と「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」の二つです。

腰椎椎間板ヘルニア

腰から下半身にかけて、広く散らばるような痛みが出ます。特に、足のふくらはぎ外側がしびれたり、足に力が入りにくくなったりします。症状が進むと、排泄障害を引き起こすこともあります。
 

坐骨神経痛でわかる原因は、この腰椎椎間板ヘルニアが一番多いのです。

脊柱管狭窄症

安静時の痛みはさほど無いのに、歩いたり動いたりすると、お尻から太もも、足先にかけて、痛みやしびれが現れるのが特徴です。長距離の歩行が困難になります。
 

足の筋力の低下や、症状が進むと知覚障害や膀胱障害(頻尿や残尿)が起こる場合もあります。中高年に多いのが特徴です。
 

この二つの病気の他に、ハッキリとした病名はつかないけど、坐骨神経によって痛みやしびれが現れる状態を、坐骨神経痛と呼びます。

坐骨神経痛の症状は?

坐骨神経痛の症状は大きく3つに分けられます。
 

運動系の症状

運動不足の生活が長年続く人に現れる症状です。足の筋肉を使わないため、血行が悪くなり、筋肉も硬くなります。その結果、股関節や膝関節、足首の関節に異常が起こります。
 

膝の痛みを訴える人が多いのは、膝下の筋肉には多くの神経が集まっているため、真っ先に異常が現れやすいのです。症状が強くなると、筋肉は益々委縮し、麻痺してきます。
 

ここで慌てて『運動不足を解消しなくちゃ!』と、急に運動を始めるのはNGです。痛みが出ている時点で、すでに関節や筋肉にダメージが蓄積しています。
 

この状態で運動を始めても逆効果で、弱っている筋繊維が切れてしまう恐れがあります。先ずは、治療で症状を落ち着かせてから、運動を行うようにしましょう。
 

知覚系の症状

最初に坐骨神経痛だと自覚するのは、知覚異常からがほとんどです。知覚系はお尻から足先までの神経に沿って、鋭い痛みを感じます。
 

『動くと痛い』場合と『じっとしていても痛い』場合があります。症状としては、皮膚の痛み、冷えを感じる、しびれ、感覚が鈍くなるなどです。
 

骨盤の歪みからくる坐骨神経痛も多く、その場合は左右どちらかの下肢に痛みやしびれが現れます。
 

自律神経系統の症状

自律神経は身体をコントロールするものです。自律神経が原因の坐骨神経痛の特徴は、夜間に起こることです。相当強い痛みが出ます。風邪をひいた時のような発熱や、嘔吐、下痢を発症することもあります。
 

痛みだけの時は、炎症が治まると回復することが多いのですが、回復が遅れると手術が必要になることもあります。夜間に痛む坐骨神経痛には要注意です。

坐骨神経痛の症状だとは限らない

坐骨神経痛は、体を温め、ストレッチを行えば回復する軽いものから、手術が必要なものまであります。症状も原因が一つだけのときもあれば、様々な要因が絡み合った状態で現れる時もあります。
 

また坐骨神経痛だと自己診断するのも危険です。糖尿病や閉塞性の動脈硬化症でも同じような症状が出ることがあります。他にも筋膜の異常や腫瘍のために下肢に痛みが起こることもあります。
 

まずは整形外科を受診して、痛みの原因を検査してもらうほうがいいでしょう。

坐骨神経痛の症状に効くお薬は?

坐骨神経痛だと感じても、仕事や家庭の事情で、すぐには病院に行けない時もあります。そんな時には、市販でも坐骨神経痛に効くお薬を買うことができます。
 

気休めのサプリメントではなく、痛みや炎症にしっかり効く「医薬品」を選ぶようにしましょう。

まとめ

太ってきた人、運動不足の人は坐骨神経痛の予備軍だと思って下さい。すでに坐骨神経痛が出始めた人も『痛みで歩くのも困難になる』そんな状況になる前に、体を動かし筋力の衰えを防ぎましょう。
 

『いや、もうちょっと遅いかも』と思えば、一度整形外科を受診して、現状を把握しましょう。痛みにたいして無理をしないことが大切です。