坐骨神経痛症状

 
坐骨神経痛と一言でいっても、痛む箇所や痛み方は人それぞれです。また軽症なのか重症なのか素人では判断できません。
 

隠れた病気がないか診察してもらう事が大切です。坐骨神経痛は放っておくと悪化する一方なので、早めの受診が早く治すコツです。
 

薬では治らないとされる坐骨神経痛ですが、どのような治療があるのかご紹介します。
 

坐骨神経痛のこんな症状が出たら治療を始めましょう

坐骨神経は、腰から足先にかけて通っている神経です。この神経が何らかの原因で圧迫されて起こる症状を、坐骨神経痛と言います。
 

  • 足になんとなく違和感がある
  • ビリビリとした痛みが走る
  • 片足が熱かったり、または冷えたりする
  • 腰から足先までのどこかに、痛み・しびれ・マヒがある

 

など圧迫されて起こる症状は様々です。坐骨神経痛は圧迫による症状ですから、圧迫の状態が長く続くと症状も悪化していきます。
 

ほとんどの人は、腰の痛みが最初に出ます。その後、お尻や太もも、足先へと痛みの場所が変わったり、広がったりします。しびれは足先に行くほど症状は悪くなっているので注意して下さい。
 

症状も痛みから、しびれ、最後にはマヒします。マヒになると、神経へのダメージがかなり強くなっている証拠なので、そうなる前に治療が必要です。坐骨神経痛の原因は大きく分けて4つあります。
 
 

坐骨神経痛の原因「腰椎椎間板ヘルニア」の治療

症状

主に男性に多く、年齢層は30~50代に見られますが、誰にでも起こる症状です。
 

椎骨と椎骨の間にはクッションの役目をする軟骨があります。この軟骨が飛び出して、神経を圧迫した状態を椎間板ヘルニアと呼びます。飛び出す原因は色々あります。
 

  • 激しいスポーツ
  • 重労働等で腰に負荷をかけ過ぎる
  • 悪い姿勢を長時間続ける
  • 椎間板の老化(ヒアルロン酸の減少、水分の減少、コラーゲンの断裂など)

 

椎間板の老化は20歳頃から始まります。また、椎間板ヘルニアを手術しても、そうなった原因となる生活や姿勢を直さない限り、何度でもかかる可能性があります。
 

治療方法

80~85%は自然経過で良くなっていくので「保存的療法」と呼ばれる治療法を行います。安静やマッサージ、コルセットの装着などです。
 

3か月治療を行っても効果が無く、痛みが強くなったり、マヒが起きたら手術が行われることもあります。
 

坐骨神経痛の原因「腰部脊柱管狭窄症」の治療

症状

脊柱管(背骨の中の空間)に神経が保護されるように通っています。この脊柱管が変形することで、中の神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。
 

歩くと足にしびれが起こり、前かがみになって休むと楽になってまた歩けるようになる、これが特徴です。
 

脊柱管狭窄症ヘルニアほど強い痛みは出ないのですが、症状の悪化が早く、数年後には歩くことが出来なくなる事も珍しくありません。
 

早急に対処して欲しい症状です。60~70歳以降の方に多くみられます。高齢者の姿勢は、背骨が硬く曲がっていることが多いため、脊柱管も曲がるからです。
 

治療方法

軽度の脊柱管狭窄症なら、曲がった姿勢を伸ばすことで脊柱管がまっすぐになり、神経の圧迫が解消されることもあります。
 

内服薬として、血流を改善するプロスタグランジンEが処方されることもあります。
 

坐骨神経痛の原因「腰部すべり症」の治療

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椎間板(骨と骨の間のクッション的役割)が壊れたり、すり減ることで骨がずれることがあります。これをすべり症といいます。
 

骨のズレ方にも何種類かタイプがありますが、最も多く実際に手術が必要なものは「変性すべり症」です。
 

50歳前後の女性で閉経後に多く発症するので、女性ホルモン骨粗しょう症が影響すると考えられています。主な症状は、腰痛、下肢痛、しびれです。
 

安静時には症状が無く、長時間動いたり歩くなどすると、痛みやしびれが増すのが特徴です。症状が進むと、安静時でも痛むことがあり、排泄障害や知覚障害が出てきます。
 

治療方法

症状が軽い場合は、安静やコルセットの装着を行います。それで回復しない場合は、軽い体操や電気治療、マッサージ、理学療法などを行います。
 

内服薬は、鎮痛剤や血行を良くするプロスタンジンなどが処方されます。症状がかなり進行した場合は、骨と骨をボルトで固定する手術が行われます。
 

坐骨神経痛の原因「梨状筋症候群」の治療

症状

梨状筋とは、お尻にある筋肉のことです。お尻の割れ目の一番上の部分(仙骨)からグルっと太ももの外側までつながっている筋肉です。
 

梨状筋症候群鋭い痛みが特徴で「電流が走ったようにビリビリする」「熱く激しい痛み」などと表現されます。梨状筋症候群は、腰からお尻にかけての圧迫が原因で起こります。
 

  • 転んでお尻を強く打つなどの、打撲
  • 激しいスポーツなどでの肉離れ
  • デスクワークや長距離運転などで、長時間座り続ける
  • 長時間立ち続けることで、腰やお尻に負担がかかる
  • 座っている時、立っている時、左右どちらかに重心が偏っている

 

体重が重い人は特に要注意です。またマッサージで強く揉まれ過ぎて、筋繊維が壊された結果、梨状筋症候群になる人もいます。
 

治療方法

梨状筋症候群はヘルニアなど骨の異常ではなく、筋肉の状態のことなので、MRIやレントゲンではわかりません。
 

お尻や下肢の痛みやしびれの原因がわからない場合に「梨状筋症候群だろう」と診断されます。また、重症になることもほとんどありません。
 

圧迫とは、血流が悪くなること。そこで患部を温める「温熱療法」が有効です。ストレッチやマッサージは少しでも強すぎると逆効果になるので、専門の先生に施術してもらいましょう。
 

飲み薬には「非ステロイド性抗炎症薬」や「アセトアミノフェン」(解熱作用)、「オピオイド」(鎮痛薬)、「ノイロトロピン」(鎮痛薬)などが処方されます。
 

温熱療法や薬物療法で約60%の人が治ります。治らない場合は、「ブロック注射」があり、1回で1週間効果が続きます。ほとんどの人がこれで治ります。
 

それでも改善されない1割の人が、手術を受けることになりますが、手術翌日には退院できます。
 
 

その他の原因

病院でMRIなどを使い検査しても、神経が圧迫されている箇所が見つからないなど、原因がわからない場合がよくあります。
 

けれど、腰や足の痛みやしびれの症状はある、そんな時には「症候性坐骨神経痛」という病名が付けられます。
 

妊娠や感染症、ストレスなどが原因となり、坐骨神経痛の症状が現れることもあります。症状自体は軽いことが多いです。軽く体を動かす、マッサージを受ける、グルコサミンなど服用する方法があります。
 

まとめ

今や10人に1人が坐骨神経痛だと言われています。腰や足に痛みやしびれがあれば、楽しい日常は送れません。
 

先ずは痛みの原因はどのタイプなのかを診断してもらい、適切な治療を行ってください。早期発見、早期治療が坐骨神経痛には大切です。