坐骨神経痛ストレス

 
前屈姿勢で指先が地面に着く人は「体が柔らかい」、頑張ってもヒザまでしか曲がらない人は「体が硬い」と言われます。何が硬いかといえばそれは筋肉です。
 

関節を取り巻く筋肉が硬いと身体が曲がらず、そういう人は全身の筋肉も硬いものです。この筋肉の硬さこそが坐骨神経痛を引き起こす原因なのです。
 

そしてその原因が運動不足の他に、ストレスという心の作用で硬くなるのはご存知でしょうか。
 

坐骨神経痛の原因はストレスにもあった

「ストレスが無い人はいない」と言われるほど現代人はストレスを抱えています。ストレスをうまく発散できないと、色々な悪影響が出てきます。
 

  • 免疫力の低下(風邪や癌など、色々な病気にかかりやすく、治りにくい)
  • 脳の萎縮(アルツハイマーなどになりやすい)
  • 老化を早める(染色体や遺伝子にまで影響を与える)

 

このようにストレスは身体の中にだけ影響を与えるのではなく、身体の表面の筋肉にも影響を与えます。
 

坐骨神経痛とストレスの関係

ストレスによる坐骨神経痛の特徴は「神経を圧迫していない」という事です。「それなのに痛みが出るの?」と思いがちですが、子供が学校に行きたくない時、頭やお腹が痛くなることがありますよね。
 

それは「心身症タイプ」と言われ、ストレスが原因で、本当に頭やお腹が痛くなるのです。人によっては痛みの他に微熱が出ることもあります。
 

精神的なストレスは痛みを生み出すのです。同じ原理で、腰や足に痛みがでることは、意外と多いのです。
 

副腎皮質ホルモンで起こる坐骨神経痛

もう一つの理由として、副腎皮質ホルモンの影響があります。本来正常な分泌では、筋肉を元気にするのですが、バランスを崩すと極端な力を発揮します。
 

例えば「火事場の馬鹿力」と言うことわざがあります。例えば火事などの災害で、人がタンスの下敷きになった時、普段なら持てないタンスなどを担ぎ上げて助けだすなど、危機的状況で出す尋常ではない力は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されて出る力なのです。別名「英雄ホルモン」とも呼ばれる所以です。
 

この副腎皮質ホルモンはストレスによって、必要以上に分泌されます。すると筋肉を少しずつ硬くしてしまい、ついには坐骨神経痛を引き起します。筋肉量の多いお尻や腰は特にダメージを受けてしまいます。
 

血流障害からくる坐骨神経痛

ストレスでもう一つ考えられるのは、血流障害です。ストレスによる緊張状態で筋肉が硬くなり、その結果血流が悪くなります。
 

特に最近は運動不足による筋力低下も合わさり、余計に血流障害が起きやすくなっています。
 

血液がスムーズに流れないと、疲労物質や痛み物質(セロトニンやヒスタミン)が蓄積され、やがては坐骨神経痛を引き起こすのです。
 

坐骨神経痛は複雑なストレスが引き起こす

ストレスと一言でいいますが、色々な心の状態があり、怒りや憎しみ、不安、心配、疑心暗鬼、絶望などかなり複雑です。
 

また、結婚や就職など環境の変化、妊娠や出産など体調の変化も大いに関係してきます。アルコールや喫煙も実は体にとってはストレスになっています。
 

生きている限りストレスの種は尽きることがありません。
 

うつ病からくる坐骨神経痛

うつ病治療にも筋肉が関係していることがわかっています。日本の厚生労働省によると、うつ病患者は2008年には104万1千人、それも年々増加しているというのです。
 

うつ病患者は、例外なく体の筋肉が硬く緊張しています。怒りや不安などの感情を抑え込むことで筋肉が緊張し、そんな日々が続くと、うつ病を発症するのです。
 

普通の人でもムカッとした時、歯を食いしばり、握りこぶしをつくり、肩に力が入ったりします。うつ病の人も同じような状態で、その緊張が何か月、何年も続くのです。
 

最近では、うつ病の治療が上手くいかない場合、筋肉をほぐすことを優先するようになりました。そうすることで、何年も治らなかったうつ病が完治することがわかってきました。
 

筋肉の緊張は脳まで緊張させるので、うつ病が治るのに必要なリラックスが出来なかったのです。
 

ストレス対処法

ストレスを解放することは、とても難しいものです。ストレスを抱えていることに気付いていないケースもあります。
 

欲や見栄で真実から目をそらしてストレスの原因を隠したり、違うものを原因だと錯覚することもあるからです。また逆に、悩みを解決した途端、坐骨神経痛の症状がでることも稀にあります。
 

心の解放が苦手な人は、身体をほぐすことから始めましょう。お気に入りの曲を聞きながらストレッチやマッサージもいいですよ。湯船や、温泉に浸かるのもいいですね。
 

身体を温めることで心を安定させることができます。必要な栄養素が不足しても、ストレスになります。例えば、ビタミンB群はホルモンと神経の両方に作用し、ストレスに対抗する効果があります。
 

坐骨神経の痛みに効果が有る食事やサプリメント、医薬品などを上手に取り入れましょう。
 

まとめ

病は気から」といいます。でも、勝手にストレスだと決めつけるのは危険です。きちんと検査をした結果、何処にも異常がないことを確かめたうえで、心の問題に向きあって下さい。
 

今、某番組で「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが放映されています。病気になるくらい苦しいことがあったら、ちょっと逃げてみるのもいいのでは。
 

坐骨神経痛になるくらいストレスが溜まる人は、きっと頑張り過ぎてしまう人です。ちょっと図々しく怠けてみてはどうでしょうか。